No.937 高すぎるマンション(集合住宅)向けのPS設置エコジョーズ給湯器
- 2016.05.20
ガス節約型エコジョーズタイプの給湯器の普及比率が上がってきた。一般戸建用の住宅では買い替え時の採用率が70%を超えてきました。
ただ、マンションなどの集合向け給湯器もエコジョーズタイプがかなり製品化されてきているものの、設置実績的には「通路側PS設置」の給湯器のエコジョーズ比率は、10%未満。この差はやはり価格が高いことがネック。
買う側も、エコジョーズをご希望されるも、価格を比べて、買い替え設置に二の足を踏むケースが多い。一般戸建や、マンションベランダ設置のエコジョーズと、非エコジョーズとの実質的市場販売価格差は、3万から4万程度になってきた。又これが給湯暖房機の場合は、ほとんど価格差はなくなってきた。
ただ、PS設置の給湯器に関しては、非エコジョーズとの価格差が、まだま10万円近くになります。価格差が10万ということは、エコジョーズの省エネ金額は、都市ガス会社などが公表している省エネ金額、4人家族で年間¥10000から¥12000程度とすると、償却年数、8年程度は必要となる。これでは、消費者としては少し買い替えに躊躇するのも当然。
確かに、PS内の給湯器は、エコジョーズ特有の、燃焼時の排水処理設備がネックとなり機構技術的に制約があるため、価格差が大きくなることは納得するも、せめて価格差が5万程度になるともっと普及できるのではとお思いますが。どのメーカーがいち早くこの課題をクリヤーできるかで、市場占有率が大きく変わりそう。