No.60 液化石油ガス法の改正に対する戸惑い
- 2007.06.19
今の国会で審議されている「液化石油ガス(LPG)関連法規の改正案」の中に、一部業者が戸惑っている項目があるとの事。
この業者とは、住宅リフォーム関連業者、電気工事関連業界などです。
★戸惑っている問題の項目
■液化石油ガス設備工事関連法規、第108条。
●液化石油ガス設備工事の作業
一、硬質管の寸法取り又はねじ切りの作業
二、硬質管相互を接続する作業
<上記の工事をするためには、ガス設備士の資格が必要>
注意:硬質管とは、鋼管及び金属可とう管を含む。
この関連法規が、この6月に改正されて、(二)の硬質管相互を接続する作業が「硬質管相互を接続、取り外しする作業に改正されるとの事。
ここで上記関連業界で問題となるのは「硬質管の取り外し作業」が含まれること。
■住宅リフォーム業者や電気工事関連業界ではオール電化の流れの中で、今まで使っていた、ガス給湯器やガスコンロの取り外し工事が当然あります。この取り外しが、今度は、ガス設備士の資格がないと工事できないことが明確となった。
今までは、取り外しに関しては法的には不明確な為、ほとんど問題無しにどの業者も、簡易な”ガス可とう管接続監督者などの資格があれば”ガス設備士などの国家資格免許がなくても工事が可能との判断であった。
それがここへ来て、取り外しに、「国家免許資格」がいると明確に規定されたことは、資格者がいない会社は、その都度「資格を持っているLPG業者などに頼まなければならなくなる」・・・その分工事原価が高くなる。又、頼みづらい要因も有る?
ガス設備士の資格は、LPG関連業者でないとほとんど持っていないのが実情か?。
ガス設備士は「国家認定資格」で、受験するための資格要件には、LPG関連の業務経験が必要。
又、免許取得の為には、学科テスト以外に実技テストが有る。実技テストは、時間内の「鋼管の実際の組み立て実技テスト」・・・なかなか難しいようです。
■リフォーム業者や、電器関連業者は、オール電化の流れの中で、電器給湯器”エコキュート”や”IHコンロ”などに取り替えてきた。
なぜ?このような法改正がなされるか?
1)昨今のオール電化流れの中で、勝手にガス配管を取り外されて、事故などが発生している。
これが、最大の理由。事故防止の観点から当然資格者が実施することによる工事の信頼性の確保が必要になってきたことは当然と考えられるのも確か。
★ただ、もう一つの大きな要素は、オール電化の流れが急激過ぎるため、地方都市を主体とするLPGガ゙ス業界の苦戦の現状も有るのではないだろうか?と推察できます。
特に、地方都市は、住宅土地事情が広くガス給湯器から電器給湯器”エコキュート”などに変更するのは容易であるだろう。ましてオール電化を阻止する為のLPG業界と電気業界の競争は熾烈である。
ただ、LPG業界にとっては、相手が何兆円企業とやらの超大手企業。対抗できないのが実情でしょう。
又”エコキュート”は燃費が「安い」と来ればなおさら苦戦状態。
当然業界の死活問題:LPG業界も対抗策としての「電磁波」問題等をだして対抗はするものの「劣勢」は明白。
この「液石法」改正案に対して、各種団体から見直し要望は出ているが、大義名分「事故防止・安全のため」とあってはそう簡単な見直しは無理であろう。
■都市ガスに関しては、金属フレキ可とう管の接続、取り外しは、ガス機器設置スペシャリストや可とう管に関する資格があればOKとのこと。・・・・所轄官庁が同じでも部署が変われば解釈が違うのもおかしいですね。
■正式法改正後の業界関連団体の動きに興味津々。
私は偶々、ガス設備士は持っているし、今回ガス機器設置スペシャリストも取得したので。「安心」
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