No.86 最後のあいさつ訪問・人の恩と・人の情。

自分が永年勤めて定年退職した会社の神様的存在の、一方ならぬお世話になった方が、この5月末にお亡くなりになりました。
近親者だけの葬儀とのことで直接お参りできなかったことが悔やまれます。
ご冥福をお祈り申し上げます。寂しい限りです。
85歳になってもまだまだ若い者には負けられないと、自分の創業した会社を先頭で引っ張られた方で、「会社を生きがい」「社員を生きがい」としておられました。ただ、ここ最近は体調が悪いと伺ってはいたものの、心配はしていました。
■ところで、二ヶ月前くらいの話ですが、
朝方夢の中に突然其の方が出てこられたことがあります。
ほとんどこのような夢は見たことがありませんでした。
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『おい、どうかね頑張ってるかね!』と、元の会社のある営業所へ突然たずねてこられた。
・「これは会長、又突然今日はいかがしましたか。」
『いや、元気でやっているか見に来たよ』
・「ありがとうございます。ところでこれからどちらへ」
『少し得意先を回ろうか』・・・車で廻ったが、訪問先は定かでありません。
『ん、これから帰るから』
・「これからどちらへ」たずねると
『これから高松の方へ』・・・どうして高松なのか・・・!夢の舞台は、私が昔勤務した四国地域だ。
・・・・・・「ありがとうございました、途中までお送りします」・・・・・・・!
どこまでお送りしたかは定かでありません!
『ん!ここらで良いよ。頑張りな!』・・・ありがとうございますとお見送りした・・・!
そこで眼が覚めた。・・・・あ~夢だったんだ!・・・でも其の出来事を鮮明に覚えていたことにもびっくり。
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・・・ふと、気持ち的に過ぎったのが其の大切な方は、お元気だろうか。
其の日朝、今勤務している会社へ出かけて、会社のメンバーに「其の大切な方が、重病でないだろうか!夢の中で尋ねてこられた」と心配だなと話をした。又、伝手を頼って近況を伺ったりもしたが、、元気らしいとのことだけしか分かりませんでした。
本当は、かなり病状は悪かったのだろうと思います。
今考えると、最後のあいさつ廻りや激励にあちらこちらを訪問しているのだろうか。
昔から、厳しいが情のある方で、良く大切なお話を伺い、まさに私の神様的存在でした。、
人の思い、この世の中の現象は分からないことばかりだが、確かにあの厳格で律儀な性格、最後のあいさつ廻りをされていたのだろうと思います。
又、我々元社員のことまで最後まで気に掛けていただいたのだろうとの思いです。
本当に、ありがとうございました。ご冥福お祈りします。
又次の世であってもよろしくご指導ください。