No.45 日本ガス石油機器工業会の過去の事故報告公開を見て。

日本ガス石油機器工業会の過去の事故報告書一覧を見て思うことは、さまざまな事故原因を放置してきた業界全体の付けが今回のパロマ、リンナイなどの大きな人命事故に繋がってきたともいえます。全てのメーカーが何らかの問題を抱えていることが歴然の公表内容。
①過去30年余りにわたる、業界の過当競争の副産物として機器の各部品の品実管理の甘さ。
②指導的立場にある大手都市ガス会社の”バラバラ”なエゴ的製品認定制度
③基幹部品や安全装置などの電子化に伴う技術的検証不足と過信
④業界としての市場未熟による、同属系経営からの脱皮不足
⑤モデルチエンジ優先と品質管理の後追い。
■確かにバブル崩壊後の住宅関連産業の過当競争による、各弱小住宅部品メーカー業界に対するしわ寄せは相当のものがあったことは事実です。
コストダウン要求も半端でなく、これがガス石油機器業界淘汰の要因にもなり又品質面での甘さにも繋がったことと思います。
これはガス石油業界だけに限らず、日本のどの業界にも存在する問題点でしょう。
又、機器の電子化に伴う、電子部品などの余にも早い時代的流れに検証が追いつかない。又保守面から見るとモデルチエンジの速さで補修部品が供給不能になるなど、問題は複雑ですね。
ただ、メーカーサイド的に見るなら、あれだけ納入価格が下がっているのに消費者への提供小売価格はほとんど下がっていない現状も歪な感じもします。<コストダウンの恩恵はどこへ行ったのでしょうか?>
■昔から、大きな人命損失事故による教訓、ゆわゆる”人柱が建って”初めてその事故の重大さにきずくことは本当に悲しいですね。
又、同属経営企業が多く、情報公開の面から見るとやはり弱さも見えます。「一部の特権階級」と、生きる為に見てみぬ振りをする一般社員”悲しいですが、これも責められない構図”
ただ、これで業界全体の秩序は少しは前に進むことを期待します。
■今後の対策として望むこと。
①基本的には、人の生活する狭い特定の空間では空気は人が生きていく為に利用するもの。ガスや石油などの燃焼するためには空気は使わない方向性が必要。< 機器は全て屋外設置とするべき方向性が必要。安易な技術妥協が事故に繋がる>
②電子部品損傷による、機器の暴走を止める技術的対策と品実管理の徹底
③機器の全国一律的公明性認定制度<我で通す認定制度の廃止>
④品質管理体制や事故の速やかなる公表
■今回の過去の事故公表で、業界全体のイメージ悪化は避けられないでしょう。
ただ、オール電化がいくら進んできているとは言えども、設置条件、機能性、時代性には欠かすことの出来ない、ガス機器。<安全・快適で人に優しい機器の開発は必要です>
「頑張って」もらいたいです。
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