No.122 やはり、さみしい、元同僚の定年退職 。

「もしもし、昨日で会社を正式に定年退職になったよ、今、女房と一緒に故郷へ帰る途中です」・・・と、こんな電話が、携帯電話の向こうから聞こえてきた。声の主は、永年私が前勤めていた会社の同僚。 
今年の4月20日でやっと定年退職を迎えたとの事。
本人には、さみしい思いが残っているだろう。私も、38年間勤務して、定年退職するとき、やはりさみしかった記憶があります。
彼は、九州地域での勤務が全てで、他の地域には転勤になったことはないが、最終的にはサラリーマンの、なりたい役職の役員までなった人間。
又一人、貴重な人材が会社を去ってゆく。  九州男児で、熱血感あふれる根っからの叩き上げ営業マン。
営業会議では、部下の成績に激怒して、灰皿を投げつけるやら、会議机を蹴飛ばして、自らの足を痛めるやら。とかくやりすぎのところもある、劇場家的サラリーマン。
こんな人間も、団塊世代には多く、会社には貴重な存在だった。彼は、性格的には根は少し暗い方だが、それをカバーするために、前面へ感情表現するタイプ。
まだ、60歳。本当は、会社には残していたほうが良いのだろうが、とかくこの手の人間は、会社にとっては「イエスマン」でないため、厄介もんに映る場面もある。
ただ、すべてがイエスマンでは、会社の方向性は「イエス」とはいかないのが難しいところ。
でも、永年御苦労さまでした。ただ、これで終わりでなくやっと、第二の飛躍へ挑戦できるチャンスでもある。
又、次の人生でがんばりましょう。