No.44 また、ガス湯沸し器の死亡事故。残念ですね!
- 2007.02.10
まだパロマの事故が解決していない時期に、今度はリンナイですか。
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
リンナイ製品は、独自の販売網以外にも各大手の都市ガス会社へ大量にOEM供給もしているガス器具のメーカーとしては常に、製品品質の信頼性も高く、故障率も少ない優等生的メーカーだけに残念です。
今回の事故製品は、主として一般家庭用の台所の流し台上に取り付ける”スポット的”5号湯沸かし器で発生した事故。ここ10年前くらいまでは、市場で100万台以上が毎年販売された商品。現在は、給湯器に変わってきているものの、まだまだ根強い市場を持っていると聞きます。
ただ、7年前から頻発していて”認識が甘く対応が遅れた”とのコメントは、いつもどこかで聞くせりふですね。
日本のガス機器市場の40%を占める、リンナイの事故だけに関連業界・市場に与える影響は大きなものがあるといわざるを得ません。
そして、又今回もパロマや、業種は違うが、不二家などのように同属系の会社の弱点が出た感があります。
同族会社の、多くが「人の能力、思い、気持ち」が内に向きすぎる傾向にあるといわれますが、これがいつも公表を遅らせるメカニズムになりますね。
前のブログにも書きましたが「会社のセキュリティーは、経営者の品質に同じくする」の教訓の通り、これは経営者の品質の問題で、一般社員は責められない。「これがサラリーマンの悲哀」です。
いくら外で偉そうなことを喋ってみても「表と裏」は、残念ながら、どの世界も同じ影を持つものでしょう。私自身、自分の姿を移してみても自信が無い。
リンナイは、前社長時代は強引な営業政策の影響で、メーカー異端児的面もあり業界内部では、「市場の破壊屋」的存在であったと認識しています。ただ、現社長は、紳士的で有能な技術屋さんで業界の発展に対して今後は特にパロマ事故以後常にリーダー的に貢献してもらえるだろうと業界全体が期待していた矢先のこの問題発生、非常に残念です。
特に国内販売の独立系のガス機器メーカーは、現在2強2弱のノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスの4社が主力といわれています。
その4社のうち、パロマ、リンナイの2社が傷ついた影響はやはり大きいですね。
ただ、もう一つの大手”ノーリツ”は、もう何十年も前に同属系は卒業して業界でも、常に紳士的リーダー的存在であり、又製品の開発力・品質も安定したメーカーだけに今後の業界全体の秩序建て直しに期待したいですね。
ただ、リンナイは、「ガス業界には無くてはならないメーカー」です。
日本国内でのガス機器の商品構成は、リンナイなくして成り立たない存在でもあることも確かで、家庭用機器から業務用機器まで幅広く製品開発、販売している唯一の総合ガス機器メーカーでもあります。
今回の事故は残念ですが、その製品の品質安定性は、ガス業界全体が認めた「優」であることは確かです。これを教訓に必ず体制整備してリーダー地位に復活してくれることを期待します。
ガス業界全体も、オール電化の波を跳ね返す為にも、リンナイを応援してもらいたいですね。
今回は、パロマ的処理でイメージを崩すことなく、市場の信頼性を回復すべく、がんばってほしいですね。
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