No.12 ところ変われば・・・・? ・・製品も変わるが、人情も変わる。
- 2006.10.24
この狭い日本も、”給湯器のおもしろ情報”的に言えば、人や言葉に地域性があるように、給湯器にも地域性がありますね。
私も、仕事の関係で、転勤6回(広島、高知、岡山、熊本、大阪、東京)又、営業本部役職の関係で全国出張を多くしました。飛行機も一年で100回近く、新幹線はその倍近く利用して飛び回りました。最終的には、47都道府県全て回りました。(最後に回ったのが、岩手県。正直最後は強引に、仕事を作って訪問した記憶があります。・・・47都道府県完全制覇する目的で)
お湯を使う、給湯器も、当然気候風土に影響されて設置タイプが違います。
ガスの給湯器で言えば、中国、四国、九州は<単純にお湯だけ出る給湯単能器>、関西は<給湯が主体で追い焚き機能は簡易型の高温注湯・・専門的に言えば”ジェットフロータイプ>、関東は、<追い焚き機能付きふろ給湯器>が主流、寒冷地は雪などの関係で、<屋内型中心の給湯単能器>などが比較的多いようです。ただ最近は、省エネの関係もあり全国的に追い焚き機能付きのふろ給湯器が多くなってきていますね。
ただ今回これから紹介するのは、私の38年間に営業生活で回ってきた、全国各地の人との交わりで経験した、県民性や商売人気質などについて少しずつ書いてみたいと思います。
ところで、一番、県民性が厳しかった・・(悪かったとかくと問題もあり)のが岡山県でした。
こう書いたら、岡山県の人たちに怒られるかな?・・・・でも、この私も生粋の岡山県人。
◆ということで、県民性(商売人気質)の第一番目・・・岡山県
なぜ、岡山県が私の記憶で一番厳しかったか(悪かった・・・?)という話。
広島営業所、高知営業所と転勤して、やっと10年位して、故郷の”岡山営業所へ転勤”。それも責任者で戻ってきたのに。
転勤間もないある日、お得意様の住宅設備機器の展示会応援出席させてもらったときです。展示会には、自分たちと同じように多くの、機器メーカーの営業マンが応援にきていました。
あるユニットバスメーカーの、担当者が私に近づいてきて「所長さんは、転勤してきたばかりですか?・・でも大変なところへ転勤してきましたね。」と話しかけてきました。”えッ、何が大変なところですか”と聞き返すと、彼の言葉いわく「実は、当社の前の前の、営業所責任者は、営業スタイルで悩み、胃潰瘍で転勤、その次の責任者もノイローゼになり会社を辞めました。そして今は、営業所も引き上げて、広島に統合しました」との話。・・・・・
私は聞きました「なぜ?」、・・・彼曰く、大きな声では言えないが「岡山は商売が厳しい、というよりは商売に人情がない。・・県民性が悪いのですかね」との回答。・・・?・そこで彼が一言私に「ところで所長さんは、どこのご出身ですか?」・・・そこで私が一言「岡山県です」・・・・落語で言う「落ち」見たいな話。
実際、生まれてから、20年近く岡山で育ち、”生粋の岡山人”の気質を持ち合わせている私が、やはり厳しかったと感じました。
営業訪問で、自分の会社の製品を99%買ってくれる約束を取り付けても、納入当日になると「悪い、○○○メーカーが500円安かったからそちらにした」・・・・?1台が、10万円近い商品、500円!そのくらい大目に見てよ!日ごろの付き合いなんだから!・・・・でもダメ。 「コノヤロー、商売道徳は無いのか。」と心の中で叫んでも、顔は笑って「又お願いします」と帰るわが身。そこでクレームをつければ、まず後が無い商売。
この商売スタイルの要因は、”なぜだろう”と考えて見て、ふと!気づくのが、岡山県は災害の少ないところ。地震は少ない。台風は、南は四国山脈あり、北には中国山地があり大丈夫。水の心配も無い、大きな一級河川が、南北に三本走っている。気候はのどかで温暖な瀬戸内海沿い。・・・・それゆえあまり、相互扶助精神がなくても生きてゆける地域? ・・<災害の多いところは、地域の連帯感が、生命を守る為に大きな役目を果たしている>・・・岡山はそこそこの地方都市でありながら確かに連帯感の少ない地域性であるかもしれない。・・このように書くと、反論も言いたいですよね・・県人なら。
◆究極的に、商売マナーが「悪い!」と思った出来事は。
商品をある約束金額で納入して、次月の支払い時になると、「もうこれだけ”マケテ”」とその場で値引き交渉してくる。・・・ま、よくあるパターン。大阪、名古屋などでもよく聞く、三値切り「売り込み時に値切り、納入時で値切り、支払い時に値切る」。
「イヤ、もう無理です」とお断りすると、・・・では今月は支払いができないと”支払い保留”・・・相手の要求を呑まない限りスムーズに支払ってくれない。・・・「腹の中で、コノヤローふざけるな!・・・その気持ちを押し殺して・・・・穏やかに抗議はするけど!」・・仕方なく次の月集金に。又伺うと、今度は「手形に印を押す責任者が出張中でいない」で払えないと!・・・はらわた煮え繰り返す!
結果的には、三ヶ月保留されて、最後は夜責任者が帰ってくるのを、遅くまでその会社で待ってやっと支払い。・・・そこで先方責任者曰く「もうお前のところの商品は買えないかも?」・・・・そこできっぱり「もう、買っていただかなくて結構です。」とお断りの捨てゼリフで帰りました。小さな会社ならいざ知らず、地場ではそれなりの大手の会社、又最悪なのはその責任者は、私の小学校時代の同窓生。・・「金もってるから、相手は何でも聞く、強いのか」といってやりたい心境でした。われわれ営業にもプライドがあります。それ以後、私の在籍時代は、ほとんど大きな取引は無かった記憶があります。たまに相手がどうしても必要な商品は注文してくるが、”こちらの言い値”、支払いも手形を切って待っていました。
いまだにこの会社の商売スタイルにあまり変化が無く、納入メーカー泣かせと聞いています。
・・・でも、このような商売人ばかりでなく、これは一部の商売人だということも確かです。
私が、10年近く岡山営業所に在籍できたのも、それなりの商売になったから長期間在籍できたことも確かですね。・・・・・・陰の声・・「お前も性格似とるデ!!」とどこからか聞こえた感じ?
確かに、岡山県は、商売的には厳しい地域でもあります。 大阪市場に近く、大阪商人が、大阪から少しずつ、順に商売をして、荷を降ろしながら訪問してきた商売経緯があります。でも、最終的には、広島県の東の端、福山市までで帰っていきます。その理由は、尾道から西は山も多く、広島市場もまだ遠く、経費的には会わない。
ゆえに、岡山でできるだけ完売して帰りたい為に、採算割れ値引きしてでも販売するスタイルが浸透して来た市場であったことも確かです。
実際そのような商売風土は私の時代(25年ほど前)残っていました。
ただ我々のような、団塊世代が一線で働いてきた営業時代と今では、情報・流通が大きく変化してきている為大きくは解消しているのかも?そのように願っています。
◆でも最後に岡山県は良い所。・・気候は温暖で、災害も少なく、瀬戸内海の魚はおいしく、果物も”白桃””マスカット”と豊富、それなりに商売抜きでは、過ごしやすい地域でもあります。特に瀬戸内海の夕日は、すごくきれいです。・・・・ここで少しは岡山県の名誉挽回。
・・・でも商売では、あまり帰りたくないですね。正直?
◆次回は、5年在籍した熊本県時代を紹介します。・・・ここは本当に暮らしやすいところでした。温泉は良い!緑は多い。・・・・人情も厚い?
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