No.161 集合住宅向け ガス給湯器の「エコジョーズ化」
- 2012.07.26
「エコジョーズ化宣言2013年」と銘打って業界あげて、ガス給湯器の「エコジョーズ化」を推進されています。
確かに、かなり一般には普及してきています。
ただ、業界の考え方としてはわかるが、「エコジョーズ化」がしやすい、新築や、一般戸建て住宅なら納得できるものの、
集合住宅向け通路側PS設置の「エコジョーズ化」は今の給湯器の技術では、買い替え時に一般消費者の負担が増えるだけにならないのか。<住宅寿命の中では3回程度は給湯器の買い替えは発生する>
■ガス給湯器メーカー各社の集合住宅向け発売状況からみて、
「エコジョーズ」の排水方式によって、各社の名称は
1)排水切換え弁方式の「ドレンマジック」「かえっこ」「ハイスイスイ」
2)排水リターン方式の「ドレンアップ」
等と称する製品を発売して市場へ普及させる努力をしているものの、
一般取り替え対象ガス給湯器に比べて、今の時点では10万以上価格が割高になる。
「エコジョーズ」の省エネ効果は、4人家族で¥12000程度のガス節約効果があるとのうたい文句。
業界で言う、10年程度で買い換えてもらいたい思惑からすると、10万円以上の価格差を解消できる年数は、?
消費者目線から見てはたして本当にメリットがあるのだろうか・・・・と、ふと疑問を強くします。
■買い替え時の工事技術的観点からして
1)買い替え時の、工事技術レベルからして、一部の大手のみの工事技術でなければなかなか難しい現状からしてどうだろう。価格の高値安定を招く可能性もある。
2)政府の言う、市場開放的観点からして、広く競争させることにより価格メリット出せるという考え方からすると・・・疑問。
3)正直、工事技術レベルの差で、クレームとなるケースが確実に増える可能性はあるだろう。
■もっと、価格的に安価な方式の提案はないのか?
メーカーは笑うかかもしれないが、給湯器の設置されているPS内にセンサー付き簡易タンクを付けて、リモコンと連動したモニターを付けて、お客さまに定期的に、捨ててもらうことはできないのか。
野暮な方式と笑うが、実際給湯器の取り替え販売をしていて。
消費者の人から
マンションPS設置の給湯器を「エコジョーズ化」してほしい旨の要望は多く、これからは、もっともっと多くなるだろう。
われわれ販売側は
1){通常はできません。排水の問題があります。ただ特殊な機器で可能な機種もありますが、一般機器に比べて10万程度高くなります}と御回答すると。
お客様いわく「エ!、そんなに高くなるの!」 「それじゃあきらめるわ!」
そこでお客さまから
※「バケツで受けて、1週間に一度くらい捨てればいいのでは」、との逆提案を受けることがよくあります。
その都度、それは現状無理ですとお応えして、一般型給湯器に取り替えてもらっています。
基本は、今の一般的エコジョーズの価格差”5万前後”で押さえてもらいたい。
今日は暑くて暇なので ”少し愚痴ってみました” 早く普及させたい「エコジョーズ」