No.105 ガス給湯器メーカーの積極的な”挑戦”を評価
- 2009.07.06
「エコジョーズ」の第二期補助金申請のスピードが予想より早く今週中(7/11)には枠が無くなるのではと予想している。だいぶ、「エコジョーズ」認知され浸透してきた。
ただ、お客様からご相談されることの多いのが”集合住宅のPS(パイプシャフト)設置の給湯器買い替え時”の「エコジョーズ」取付け希望。ただ、残念なことに現段階では、PS内に排水設備が無いため「エコジョーズ特有の弱点、燃焼時にドレン水が出る」このドレン処理がPS内のため、買い替えは無理。非常にお客様が残念がられるし、省エネ普及の観点からも”ザンネン”です。
■ただ、ここへきて、ガス給湯器メーカーの”パーパス”が新たなる技術的挑戦”開始。PS設置のふろ給湯器(強制追い焚方式)の買い替えについての”新技術”開発。
このメーカーは、今話題の給湯「エコジョーズ」の開発メーカーでもある。技術の”パーパス”と定評のあるメーカー。
■現行の、2本の追い焚き配管をそのまま利用して、途中に、新開発部品による”ドレン処理三方弁”を挿入して、ユニットバス内に排水処理する方法を考えて、6月から発売を開始。
■まだ、このメーカー単独の発売ではあるが。”技術力とチャレンジ精神”は、評価すべきであろう。
大手都市ガス会社などは、多少保守的であるため、当初からの採用は見送っているようだが、2012年位までには、PS設置の「エコジョーズ」給湯器開発が、大命題のはず。
”パーパス”の販売による実績と、お客様からの評価を見極めてから発売するのだろうか。
■なぜ、大手都市ガス会社が、発売に躊躇するのか?
この理由は、
1)「エコジョーズの燃焼時に出る、ドレン水はPH2程度の強酸性のドレン水。そのため現行製品は全て”中和処理”して排水。理論的には問題ない程度まで中性化しているものの、消費者保護の観点から”安全優先”なのだろう。
2)今回の技術は、メーカーの説明では、ドレン水は、ユニットバスの排水側に流し、”排水処理段階では、一定の処理水できれいに流し処理する”そのため浴槽などへの、返水処理ではなく、理論的には問題ない。
3)ただ、やはりあくまでも”現行追い焚き配管を利用することには代わりがない技術”との技術的安全性の問題あり、と考える保守的考え方の問題もあるようだ
■ただ、お客様ニーズからすると、早急な、「エコジョーズ」PS設置の給湯器の開発が必要との考え方があるなら、”可”か”不”かの判断は積極的にほしい。
やはり大手都市ガス会社の動向が、市場の販売動向に大きく影響する。 我々販売業者も、この技術的結論を早く欲しい。<業界上げての認知”PR”対策が必要>
■このような進歩的技術を開発したガス機器メーカー”パーパス”は、業界は評価すべきであろう。
このメーカーの過去に開発したガス給湯器技術が、今の給湯器の基礎的技術になっているものも多く、大いに評価すべきであろう。だた残念なことは、”開発技術は優れていても、販売政策に難点か?”普及期に移行するに連れて、他大手給湯器メーカーにシェアー争いには負けていく。市場は、もっと”チャレンジ”する開発メーカーの優先度を確保すべきだろう。
■大手ガス給湯器メーカーも、”もっとチャレンジ精神を”
現在大手ハウスメーカーの”住宅新築時のガス給湯器採用比率は”10%あるのだろうか?”オール電化の流れの中で、負け組みの”観”有り。そのため、もっと積極的な、技術開発が必要では。”リスクを負ってでも”
と、今の市場を見ての感想でした。
■「エコジョーズ」をご検討の方は、お早目の補助金申請を。 無くなれば、今年9月の第3期まで待たなければならなく成ります。