潜熱回収型給湯器「エコジョーズ」の補助金が終了して約一カ月余り。
エコジョーズの販売台数に、補助金がなくなってもあまり影響がないように思えます。
当初の目的は達成してきているのではと感じます。
確かに立ち上げ当初は、販売価格差も大きく、機器イメージ的にも浸透が弱かったが、各大手都市ガス会社のキャンペーンや、国、自治体の補助金効果等も相まって、ここへきて消費者にかなり浸透してきているようです。
<ご説明すれば、エコジョーズへ買い換える方向で理解戴ける状態>
◆そして、この秋ごろからは、「2013年エコジョーズ化宣言」の心理的作用もあり、各メーカーの積極的販売施策も予想され、それらに関連して「エコジョーズ」卸価格が下がってくることが予想されます。
最近では販売価格的には、一般市場では一般型給湯器と「エコジョーズ」型給湯機との価格差は5万から4万円程度まで縮小きた。この冬の需要期には、3万程度まで接近か?
「エコジョーズ」の省エネ効果15%を考えれば、ほぼ消費者の心理的な面は、販売側の説明でほぼ解消できるのではと考えます。
このような要因から考えて、「補助金の目的はほぼ達成」したのでは。
補助金はあることに、越した事はないが、実質一般販売店が補助金の代行申請ができない今の状況と、申請時の煩雑さとの手間を考えれば、昨年の政府の事業仕訳の結論「廃止」の案が出たように、今度は本当の意味で「補助金の目的は達成」した「廃止」と考えるのが妥当では。
◆それより、メーカー販売定価の改訂が必要では。 巷に、ガス給湯器販売価格、特価75%OFF!や80%OFFの見出しがあふれる現在の状況が、正常な状況とは考えにくい。地域・販売ルートによってあまりにも価格差がありすぎる。 われわれも、市場対抗上やむおえず広告は実施しているのが現状。売れてこその経営。これもやむおえないが。
今の定価決定方式が、不明確。一部の販売組織の指示に追随せざるを得ない、弱い立場のメーカーの値決めの結果か? もうそろそろ、市場変化に対応してはいかがなものか。
ガス石油機器工業会の、統計データーによれば、ガス温水機器の2010年度メーカー販売予測金額は、1457億円、石油温水器は337億円で、2009年度に比べてほぼ横ばい。
ただ、ここ過去10年程度の推移で見れば、若干減少傾向。ただその中でもガス温水機器の分野で見れば、2強と言われる温水機器メーカーの占有率が上がっている。まさに、2強2弱の様相で、勢力図ははっきりしてきた。又一般向け石油温水機器メーカーも、毎年出荷台数・金額とも下降気味の市場の中で、代表3社が3竦み状況で、他の分野への進出を主体とした動き顕著。
◆この影響は、当然「エコキュート」に代表される、オール電化の流れの中で埋没するガス業界の姿を映しているのだろうか。
◆ならばこの状況を、打破するために、メーカーがとる次なる経営戦略は。
1)海外市場へのより一層の開拓
2)他の燃料分野への進出
3)業界の再編
代表的にはこの3点だろうか?
※1)海外市場の開拓。
現在、アメリカや、中国をはじめとしたアジア地域への市場進出はどのメーカーもある程度は進めている。
パロマは、主力の売り上げを、アメリカの関連企業が担っている。パーパスは、アメリカの業界大手会社と業務提携で乗り切ろうとしている。当然主力2社は、アメリカ、中国に拠点があり生産工場も持っている。
当然今後も拡大戦略は取るであろう。
※2)他の燃料分野への進出
この分野へ進出するのは当然と言っていいが、ただ、ガス温水器メーカーは大手都市ガス業界などに気兼ねして動けないでいる現状。でも、そんな事を、言っていてはたして生き残れるのか?一歩垣根を超える勇気が必要ではないだろうか。
最近、太陽光利用などで若干足場は築き始めてはいるが、まだ、目に見えるものでなく消極的と言わなければならない。
※3)業界の再編
この動きは当然なるであろうと予測。
今のままでは動きのとれない、温水機器メーカーもあり、さりとてこのままの状況の推移でいけば確実に、淘汰の波をかぶることになるであろうジレンマの狭間にある。
◆今後ありえるのは
①大手2強の、吸収合併
②その他メーカーの連合・・・・はたして?。
①は、状況としては、過去のガスター、ハーマンなどが大手メーカーに吸収されたような動きは少ないのではと予測。<今の状況ではメリットが少ない>
ならば、②の、その他メーカーとの連合の可能性はあるだろうか。
これは、今の現状打破を考えた場合、ガス・石油と言った垣根を越えての可能性ありと見た方が妥当かも?
気持ち的には単独で、残ってほしい。
■その、今後の流れを左右するのが、今年発表された「エコジョーズ化宣言2013」
省エネ対策や、オール電化対策のため、ガス給湯器を2013年3月までに全てを「エコジョーズ化」しようとする動き。 <現状、「エコジョーズ」ガス給湯器の伸び率170%>
・・・・残り後、「3年弱」・・・。
■エコジョーズの機能開発競争と低コスト化競争
省エネ給湯器「エコジョーズ」の製品開発は、温水機器メーカーのパーパスと大手都市ガス会社、大阪ガスの共同開発で市場に出して、それ以後大手2強が参入競争が激化。
ただ、資本力の違いか、大手2強の独断場状況になっている昨今の状況から、2013年をにらんで、取り残されまいとするメーカーの動きも活発となるだろう。その意味で業界再編ありと読む。それも、近い将来。
ただ、なにわともあれ、エコジョーズの機能開発と低コスト化は必然的要求だろう。コストは、一般ガス給湯機並み金額に近づける必要がある。
はたして、どのメーカーが最初に仕掛けるか。これにより業界の全体像が分かるだろう。
狭い市場の中で、生き残りをかけた企業間競争。大変ですね。
◆ただ、購入側の消費者には、メリットありと読んだ方がいい。また、われわれ販売店は、コストが下がり、市場の活発化大いに希望が持てる。
・・・・がんばれ、”日本ガス石油機器工業会”・・・・・
「おや?」というようなデーターが最近出てきた。機器メーカーさんの協力もあり、できるだけインターネット販売価格を市場に合わせて手直ししたのだが。三大都市圏の、2地域は順調に売り上げが伸びているが、逆に一地域は売上台数が若干程度落ちてきた。当初は一時的な問題と思っていたものの、2か月程度この傾向が続いている。
「はて?なンだろね?」少し気になって、地域の工事店や担当者に聞いてみたり、市場価格を分析したり。
※そこでわかってきたこと。
■地域的な、ものの考え方の相違が分かってきた。
1)ある一定の基準価格からして、一定以上の開きがあると買い控えする。
※このある一定基準価格とは・・・、<その地域の大手都市ガスの系列ガスショップの販売価格>
2)価格差の許容限度
①3割程度の価格差か?
▼これ以上の価格差があると、商品が通商「バッタ商品」的二級品感覚と映る。
▼工事に関して、粗悪工事に繋がるとの感覚が強い。
▼地域的には、派手を好む地域。見え的要素であまり安いと買いたくない。
等の理由が見えてくる。
■確かに、あまり安いと、粗悪工事があるのではと、正直疑念するのも事実。
また、最近通常はインターネット購買層でない方の問い合わせも多く、インターネット初体験組はやはりこの点が一番懸念材料だろう。正直私の妻などは、インターネットで20万からする工事付き機器購入は絶対いやだと言う。正直難しいですね。
■ただ、ガス給湯器等の工事は、手抜きすると、即自分たちに大きな損害を被る可能性が大。
1)ガス関連商品
2)水関連商品
この要素は、重大である。ガス漏れは人身事故に繋がり、水漏れは、集合住宅等で発生すると、多額の損害賠償対象となる可能性を秘めている。
■いつも、工事に対しては、工事ミスなどが発生しないように工事管理しています。
私自身が、一級建築士の工事管理専門家としてのプライドもあります。
世に言う「ヒヤリ・ハット防止:<これは、工事に関連して、ヒヤリやハットする事案が多ければ多いほど、大事故につながる可能性が大となる>」に心がけています。
■市場に対しては、常にお客さまの動向をにらみつつ機動的に「インタ-ネット販売サイト」の変更手直しする必要があります。
幸い当社には、別部署にインターネット関連「特にホームページの制作も請け負う」部門があります。そのため専門社員が在籍して常に機動的に見張っています。
■全国インターネット販売の弱点は、個々の地域に合わせた、機動性は取りにくい。ある一定地域を価格を想定して平均的に、販売価を決定する方法しかない。・・・このことによりある地域では、高すぎて注文が少ない。又る地域では、安いことによるデメリットの発生がある。・・・てなわけで、人的な面も考慮して大きな市場を睨んで最大公約数的に決める方法を選択。
■ただ、ありがたいことは、各メーカーさんが、全面的にバックアップしていただけるおかげで細々営業できること。「感謝!感謝!お陰様」・・・商売は末永く、ぱっと散る桜のような商売はできない。雑草のごとく。「努力・忍耐・誠実・感謝」 ・・・がんばりましょう!
国の「エコジョーズ」補助金もやっと、LPGは補助金枠の100%消化が近い。意外と補助金があったなとの感想。
都市ガス機器の補助金は今日時点<進捗率40%程度>ではまだあるようだ。
各メーカーの営業担当者は、当然われわれのような販売業者に、この期間は売り込みを強化しての訪問営業も多い。
ただ、われわれ販売サイドでは、ここへきて「エコジョーズ」のメーカー別販売比率に大きく差が出てきている。これは、メーカーの機器開発進捗の差が出てきているのだろう。
■現在ガス給湯器「エコジョーズ」市場の製造販売の主力メーカーは4社(ノーリツ、リンナイ、パーパス、パロマ)
ただ、ここへきて給湯機器製品の開発競争の差が出てきている。
この2月から3月にかけて、2社は、エコジョーズガス給湯器のWエコ化(給湯と追い炊き側両方エコジョーズ化)したが、他の2社が出遅れている。
営業担当者も必死の売り込みで来店訪問いただけるのだが、「Wエコ化」でない機器メーカー品は販売に積極的行動ができないのも事実。
<お客様に当然販売時に、製品説明する。メーカー性能比較も当然説明している>
人情としては、熱心さに報いて販売してやりたいものの、性能に差のある商品を販売することに対しては、やはり消費者の意向は無視できない。「価格的に差を付けて・・・・と考えてみても大きな差はないのが実情」
市場では同じ程度の製品性能で勝負できる下地が無ければ、メーカー営業マンは厳しいだろう。まして2社のメーカーの製品がそろっていれば、他の2社は不利。営業担当者に「いつ頃製品化できるの?」と尋ねても明確な回答が無い。
■「無い物ねだりはせずに、ある製品を売るのが営業マン!」と会社の上位層部は当然自社の営業担当者に言うかもしれないが、この製品開発の差を、埋めるのは、営業担当者の、精神的努力だけでは当然カバーできないだろう。
■ガス機器メーカー2社の最近の業績は順調なようだ。営業担当者いわく、※「昨年の年間利益が、今年は3ケ月で達成できました。」※「4月は、売り上げ順調で、できるだけ5月に回して頂くようにお願いしているんです!」などかなり順調。この順調さは、株価にも表れている。・・・「しまった、昨年の12月に、株を買っておけばよかった!・・・てな会話が社内で上がるほどの状況か?
■開発遅れのメーカーの開発陣も、営業最前線の営業担当者の苦労に対して一日も早いく報いてやってほしいですね。 ・・・・これは、余計なお節介かもしれませんね。
今回の、「エコジョーズ補助金」の消化進度が、意外と遅い。当初予想ではもっと進度は早いと考えたものが、LPGなどは、昨年の第三期(9月度)時の補助金申請消化進度は、開始1日目で抽選扱いになったのと比べて。非常に遅い。
なぜだろう?・・・? 最近は、エコジョーズの認知度合いも、かなり上がってきているので・・・?
思えば・・・。即一日で消化すること自体も不思議な感じがしたものだが。第四期(11月度)時の、申請時の不正による延期などの事例を考えれば、本来今の状態が正常かもしれない。
■不正代行申請事故後の改定で一般販売店の補助金代行申請は事実上現在は無理な状態であるものの、商売的にはあまり影響はない。
もうそろそろ、補助金の考え方をやめて、通常でも販売できるレベルになってきているのではないだろうか。
■春になると、各機器メーカーの新製品などの展示会が多くなる。
ただ、ガス機器メーカーの大規模な展示会は、一時に比べれば、ほぼなくなってきた。
裏返せば、ガス機器も、メーカー的に新技術が無く、将来的展望が開けないのか?
※ガス機器も革新的技術が無ければ、市場に対するアピール度合いは少ないだろう。
この状態は、今の時代背景を表している。守りのみの製品開発とはさびしい!
■ならば、全国約4700万世帯の50%が、ガス給湯器の市場と仮定した場合、メーカーは何をテーマに製品開発するのだろう。
1)新築だけでなく、買い替え需要は想定しているのだろうか?
買い替え需要が重要と考えれば、ガス機器メーカーの中でも、給湯器メーカーの「リンナイ」の考え方が統一されているようだ。なぜなら、マンションなどの集合物件買い替え対策用の、給湯器のPS買い替え部材の揃え方は秀でている。他社からの買い替え市場を確実に狙っての対策。これは、メーカーの歴史の違いか。<どこかの?給湯器メーカーに聞いたら、部材寸法はお知らせしますので、そちらで制作ください????
そんなこと小規模な販売店にできることか?・・・何プン!プン!・・・・てな感情になります。
もう少しきめ細かい販売対策を考えてみては・・・と言いたい。
確かに新築需要は大切だが、買い替え需要も大切な市場。
がんばってね!