No.154 ガス給湯器「ドレンアップ」方式のエコジョーズ取り付け奮戦記

今日は、6月も終わり頃、関東地方で初めてガス給湯暖房機のお客さまに、マンションPS設置のガス給湯暖房機「エコジョーズドレンアップ」タイプを設置した奮戦記を書いてみましょうか。
基本的には、マンションの集合住宅では、ベランダ設置のガス給湯器については、「エコジョーズ」タイプの給湯器設置は販売推進してきたものの。廊下側PS内の給湯器については、新築なら、排水設備を頭初から設備できるため設置は可能だが、既設の建物では、「エコジョーズ化」のネック。「ドレン水の排水処理の問題」から取り替え設置は無理と御回答してきたのも事実。
だが、確かにここへきて、お客さまのご要望にこたえて「エコジョーズ」も「ドレンマジック」や「かえっこ」なる名称製品で対応商品は出してきています。ただ価格の面で今一つ普及していないのも実情。「通常の機器より、部材+工事費で7万~10万程度高くなる」
私の会社も、年間4000台近い給湯器取り替え工事を行っており、今後とも事業拡大を目指すなら、今後は、エコジョーズ化の流れの中でPS対応機器の販売促進は避けては通れない時代背景と認識しています。
そこで、最近やっと普及し始めた、「集合住宅マンション向け」新エコジョーズ給湯器「ドレンアップ」方式の給湯器の取り替え工事を初めて実施しました。
 <注>:ドレンアップ方式とは、「エコジョーズ化」の過程で出るドレン水を、浴室内の排水側に戻して排水する方式。
通常既設追い焚き配管は、2本配管。これを排水専用管を1本追加する「トリプル配管:3本」に入れ替える必要がある。
<注>ドレンアップ化交換可能条件
1)現状の設備で強制追い焚き配管が、32mmのさや管方式で施工されていること。
  <さや管とは:32mmのプラスチック製の蛇腹管。>
  <さや管は丸型タイプ>・・楕円タイプは厳しい。
2)天井配管方式で無く、床下ころがし配管方式であること。
  極端な曲がりが無いこと。<天井は曲がりが多く、不可能なケースが多い>
【取り替え工事状況】
◆6月30日(土曜日)  PMから工事
1)工事担当者  2名。
   ※事前に現地調査済みだが心配。
2)まず、はじめに既設の給湯器を取り外し。<今回は24号タイプの給湯暖房機のエコジョーズ化工事>
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3)追い炊き配管の入れ替え工事。
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  初めての工事のため、多少の戸惑い。
・さや管の位置確認。<少し工事的には狭い>
 ・旧追い焚き配管と、新規のトリプル配管部材を繋いで、「いざ入れ替え!」
・まず浴室側から引き抜きのための動作。・・・2mほど引き抜くも。それ以上は進歩無く。
・今度は、給湯器側から押しこみ動作。このタイミングが難しい。
・何とも動かない。・・・ここで少し不安!!!!。
・ここで、TEL  実績のある工事担当者にお伺い。「パイプが入っていかない。どうしたらいい?!」
・実績担当の回答:「 押しこみの力、7。で引きが、3。」の力具合とのこと。
・それではと・・・・活き込んで。押しこみ。・・・・・・UUUUUU・・・・やっと動き出した。
・動き出せば割と簡単に入りだした。進み始めて5分入れ替え完了。
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・お客さまも固唾をのんでみていらっしゃった「貫通と同時に:お客さまも歓声と拍手」・・・感動!
 「同じマンションでも。東京ガスが1件工事実績があるだけでまだまだ普及していない取り換え工事。」
  お客さまも、こだわりとリスク覚悟?・・・・?・
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・工事担当者も。安堵の表情。
・後は、通常の工事で問題はない。<通常工事の如く、4時間程度で給湯器取り替え完了。>おめでとうございます。
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追い焚き配管工事のみが重要工事。「途中で継ぎ手部材が抜けたらどうしよう!。入らなくなったらどうしよう!」と心配ごとも多い、一面でリスクのある工事。<事前調査が重要:エイヤーの工事は無理>
◆東京ガス系列のショップではこの工事推進が最近活発とのこと。
その理由。
1)工事金額を高く取れること。
2)まだ、あまり普及していなくて、前にも書いた通り。リスクのある工事。でいまはガス会社の専売特許のような工事。
  ※正直、給湯暖房機の取り替え工事自身がリスクがあるため、インターネット販売業者ではほとんど手掛けない工事。<経験と工事技術力がなければ工事は無理。>
3)お客さまの、信頼性が大切。
◆リスクもあるが確かに、技術を確立すれば今後は利益の出る工事。
安売り販売の、巣窟のようにいわれる、「インターネット販売」も、技術力が上がれば。もっと市場が広がる。
この夏場に実績を積んで、技術力を磨くぞ!
がんばります。
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No.150 ほぼ正常化したガス給湯器製造メーカー

住設機器業界の中で一番震災影響から復帰が遅れていたのが、ガス機器業界。
震災当初一番ひどいと言われた、流し台やユニットバスが早々と原状復帰した状態の中で一番遅かったのがガス機器製造業界。納期的に4月・5月ごろは2カ月待ち状態が当たり前の状態だった。だが、ここへきてガス給湯器部門の生産状況がやっと、一部メーカーを除いて回復してきた。
この間お客さまからのお問い合わせに対して、回答に困ることが何度もあった。
在庫の確保に、あちらの卸やさん、こちらの卸やさんと躍起になって確保したおかげで何とか昨年並みの実績で最悪期を乗り切ったが。これで一応は一安心。
■ただ、別の問題も起きてきたようですね。
※震災向け復興住宅の当初予想建築数が7万戸から、5万個に減修正された影響がどうでるか。過剰在庫を抱えた業者は?
※ダブり発注分の解消で、メーカーも機種によっては余り気味。当然卸屋も余り気味<安売りに走る業者も?>
※季節は不需要期で期待するほど物は動かないのでは。
■ただ、夏に向かう不需要期でよかった。冬に入るときならパニック現象が起きていただろう。
■ガス機器メーカーも体制立て直しだろう。
 ただ、オール電化に押され気味で斜陽産業化した業界も、この原発影響で市場は好転できるのか。
最近の2大上場メーカーの株価も順調ですね。<でも・・・・時代の流れは大きくは変わらないだろう>
■我々も、体制立て直しですね。
  我々が、考えていたより、季節的給湯器の販売台数の差はあまりない。無いというのは正確でないが
  当社等が関係する市場は、ほんの微々たるもの、大半は、都市ガス関連業者がほぼ独占状態。
  我々が市場獲得できるのは、ほんの1%もない。すこし努力すれば夏冬変わらない売り上げ実績が確保でき ることも実績で判明。  我々零細業者は、隙間で努力すれば何とかなる。
■年頭の目標設定も、今年は時代背景が悪く。自粛。当面秋までは現状維持。この秋からの需要期に向けて新たに目標設定ですね。この7月末でわが社の年度も終了。<業績的には微増ですかね!微増ならよしとして、次期に頑張りましょう。>
  

No.148 まさに給湯器難民!

日増しに悪化する、給湯器関連の在庫不足!
自分もかなり在庫は確保するも、マンションなどの集合物件向けの特殊機種(メーカー受注生産品)がお客さまから受注に追いつけない。メーカー納期待ち、一カ月から二カ月待ち状態。
もともとわれわれもこの種の特殊機種は在庫をあまり多くは確保していないのが実情。
■お客様自身も、何件も業者を問い合わせてみた結果が、「どこにも在庫が無い。」
 メーカーに問い合わせても、「納期不明」のそっけない解答だけ!
お客さまも、一カ月以上もお風呂が無い状態。それは困るとのことであの手この手で在庫を探しているようです。
「真に給湯器難民!」
■ただ、事前にかなり買いこんだ業者もあるようで、意外と販売価格は上がっていないようで、なんとかなっているのか。 真の状況は不明。
■原因は、震災影響で、組立部品不足や震災向け特需ばかりが原因ではないようだ。
給湯器大手メーカーが、1社が先に止まったことにより、後のメーカーに注文が殺到!この悪循環が真の原因だろう。メーカーへの注文数が、通常の2.5倍程度に達しており。メーカー生産不足在庫不信から来る、パニック買いになっているのだろう。 
■昔のオイルショック時を思い起こす。
商品が無いことへの不信から、なんでも在庫を仕入れていく業者。
売れる。売れない等の市場状態はお構いなし。「有る物を全部売ってくれ。」状態
卸業者の営業担当者のポケットへ、現金をねじ込み「なんとかしてくれ!」
当時は、メーカーも売り惜しみと、「売り煽り」・・・・自分も当時メーカーに在籍していたから・・・?。
いろんな情報が飛び交う昨今。不信が不振を生む。
<オイルショックも終わって見れば麻疹と同じ「何だったんだろう」>
■ところで、現状は4月半ばに注文した商品の納期が、7月納期などの回答が出てくる昨今。  これじゃ「給湯器難民も出るわけだ!」
■ただ、メーカーの商品出荷状況が少し緩和すると一気に物余り現象が起きるかも。今メーカーに発注している業者は、無いということで、多くが掛け持ち発注をしているとのこと。一社がスムーズになると、その反動でキャンセルが続出。
今の受注の、30%はキャンセルが発生するかも。
■自分も、この状況は、経験済みとは言っても。商売に影響する~確かに気にはなる。
 でも、もう、給湯器販売の冬の需要期は過ぎた。 5月は、ゴールデンウイークもあり、ゆっくり構えて、傍観者と行きますかね。
 ※昔の教えから。
  物事の状況は、騒動の渦中に入っては全体が見えない。
 真に、渦も、離れた場所から見ると全体像が分かるが、自分がその渦の中心に位置すると、ただ回転に巻き込まれて何が何だか分からない状態になる。挙句は損ばかり。
■と言うことで、臨時休業決定。 4月29日~5月5日まで。7連休と行きますかね!
 日ごろ土曜休日も無休営業状態。
  ・・・・・・ 神様からの、「休め!」のお達しか。・・・・
■自分の会社のような零細企業、バタバタしない。  何とか生きてはいける。

No.146 給湯器が無い!売るものが無い!

今回の震災はあまりにも災害が大きくて、まだ全容がつかめない。
まして、原発事故も重なり、未曾有うの災害となっている。
いまだ行方不明の方が多数いらっしゃる現状は悲しすぎます。
震災の影響で、水が無い、乾電池が無いと、われわれ西の人間も、右往左往しているが、震災被災現地は食べるものもまともにない状況。あまりにも悲惨。
<現地へいった方の、お話によれば、新聞、テレビなどのメディアでも報道できないほどの悲惨な状況もあるとのこと「正に地獄」>
■それでも、我々も食うために商売しなければならない。
ここへきて商売にも多方面に影響が、かなり出てきたようです。
※自社の商売に限っても、売るものが無い。給湯器が無い!ビルトインコンロが無い!IHコンロが無い!
一部給湯器の部品が、震災の影響で供給不能になっている関係で、メーカーの製品組み立てができないとのこと。
また震災の復興住宅向けの商品供給と重なり、ダブル的にメーカー商品在庫がなくなってきた。
震災の復興住宅向けなら仕方ない面もあるが、メーカー組み立てもできないなら、復興住宅向けの商品供給もままならないのではと心配します。
われわれ業者は、ものが無ければ我慢するしかない。
ただ、給湯器が壊れて取り換えなければというお客様は、「はた!とこまった」状況である。
今回は大手都市ガス会社ですら商品供給がままならない状況とのこと。
どんな部品が無いのか?調べてみると一部に、○リングパッキンなどのシール材が、福井県で全国の70%程度を供給しているメーカーがあるとのこと。このメーカーのラインが被災で止まっているとのこと。
部品供給の寡占化で影響を受けて、代替えがスムーズに効かないとのこと。
又、将来的製品の安全性の観点からも簡単に代替え品ともいかない面があるのだろう。
今の段階では、自社の在庫で対応するにしても、4月後半には対応不能状態になる可能性大。
メーカーも少しづつは、製品供給をしているが、なかなかスムーズにはいかない。
一時も早いメーカーの生産ラインの復旧を願たい。今のままでは、震災向け供給も厳しくなる。
われわれは、商売ができるだけでもありがたい。後は流れに任せるしかないだろう。

No.145 オートタイプのガスふろ給湯器は緊急時には不便!

今回の地震被害にあわれた皆様方の不便はいかばかりかと拝察お見舞い申し上げます。
さて、この災害で、便利であるオート機能の付いた、ガスふろ給湯器の意外な不便さが判明!
災害により、水道の断水で給湯機能は当然働かないのはわかるが、追い炊き機能も働かない!
お客さまが、どこからか、水お運んで何とかお風呂へ入りたいとの思いで、浴槽に水お貯め、「いざ、追い炊き機能でお風呂を沸かそう!」としても。最近のオートタイプのふろ給湯器は、断水時は追い炊きのみはできない。
「・・なんでよ!」・・当社の相談窓口へ電話問いが寄せられる件数が最近多くなった。
「追い焚きができない・・・電気は通電しているのに」・・・・??!!
われわれも、多少は理解していたものの、実際にこの問い合わせが多くなると。不便さを再認識。
「断水時は、お風呂へ水を貯めても追い炊きのみの機能は働らかない!」
■この理由は
1)水道水配管と汚水配管<お風呂のお湯は当然飲み水に使えない為、汚水扱い>のクロスコネクション防止。
 水道法の法規則の遵守目的で、作動できない機能になっている。
2)追い焚きポンプの機能的なもの
※よって、ある一定の水道圧が、給湯器の給水側に無いと、機能的に作動できない仕組みになっているそうです。
■不便だね!・・たしかに法規制はあるものの、緊急時の対策はないのだろうか。
  それとも、あるが教えてくれないのだろうか。
今回のような大規模災害を想定していないとはいうものの。
オートタイプは便利と言いながら、オート機能を推進するメーカー側も何とかならないのか!
今後の対策は必要では!。
■家庭用の機器は使う側に「安全で優しく」が基本では。・・・・何とかしてよ!